プロセスにこそ価値がある時代

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無印良品で、『発酵ぬかどこ』を買ってきた。

 

知らない方にどんなものかを説明すると、昔は各家庭で作っていた(らしい)ぬかどこを、無印さん(むろん、どこかに委託しているんだろうけど)が作って、チャックのついた袋に入れて販売しているもので、カブとかキュウリとか大根とか、お好みの野菜(いや、何でも良いんだろうけど)を漬けて、ご自宅で手軽にぬか漬けが楽しめる、というものである。

 

実はしばらく前にそういうものが発売された、という話だけは聞いていて、「それ系は興味あるけど、世話をしないといけないのがなあ」と思って、静観していた。ところが、「どうやら1週間に1回かき混ぜればいいらしい」という情報が入り、それなら試してみっか・・・と思って買ってきてみたのである。

 

で、どうかって?それはまだわからない。なぜなら、ぬかどこに今日カブを漬けたところで、食べられるようになるにはまる1~2日くらいかかるからである。なので、まだぼくは自宅で漬けたぬか漬けの味を試していないことになる。

 

でも、もうすでに「買ってよかったな」という気分になっている。

 

というのは、買ってきて、カブを漬ける(というよりは、もはやカブをぬかの中に埋めていく)作業がもうすでに楽しいし、嬉しかったからである。もちろん、ぬか漬けができて、食べたらなお楽しいだろう。でも、ぬか漬けを作るという体験をした時点で、もう充分楽しいし、いいなあと思ったのである。

 

プロセスを楽しめると、全てのことが楽しくなる。

 

富士山登山への登山も、頂上に登ってご来光を拝まないと楽しくない、ということだと、辛くなる。ご来光なんて一瞬だし、登る途中、下りてる最中はただただ苦行ということになってしまう。

 

でも、富士山に登る、というプロセスそのものを楽しめたら、登る時点でもう楽しいだろうし、ご来光を見ても楽しいだろうし、下山するときにも楽しいだろう。どちらが得か、コスパが良いかに関しては、言うまでもないだろう。

 

これからの時代は「プロセス」にこそ意味がある、とある人が言っていた。ぼくも全く同感である。結果はもちろんだけれど、それ以上にプロセスに価値がある。焼きあがったたこ焼きはもちろんだけれども、そのたこ焼きの生地を作ったり、タコを切ったり、焼いたりするプロセスがもう楽しい。あるいは、焼きあがったギョーザを食べることにも意味はあるけれど、みんなであんを作り、わーわー言いながら包み、焼くからこそ価値が高まる。

 

そんな時代になってくるんじゃないかと思っている。ぬか漬けもそうだ。わざわざぬかどこを買わなくても、スーパーに行けばぬか漬けはもちろん、様々なお漬物を売っている。でも、わざわざぬかどこで自分で漬けることに価値がある。ひょっとしたら、次はぬかどこを作るところからスタートするかもしれない。

 

出来上がったお米だけにではなく、苗づくりや田植え、稲刈りに価値がある。ニワトリを育て、卵をいただき、いずれは潰して命をいただく。そういうプロセスに重きを置かれる時代がもうそこまで来ていると思う。

 

ぼくの感覚では、今までの時代は「結果」が重視されてきた。良い・悪いではなくて、そういう時代だった。でも、たぶんこれからは「プロセス」、「過程」の方に価値が置かれる。だから、金持ってれば良いとか、営業成績だけ良ければ良いとか、そういう時代ではなくなる。今までも違ったかもしれないけれど、今まで以上に。

 

ま、それはぼくの好みなだけかもしれないけれど。

 

あと、45歳の独身おじさんがぬかどこにカブを漬けて喜んでるとかキモい、というご意見は受け付けない。やってみればわかる。なんか、そこはかとない幸せが味わえるので、おススメである。

 

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