「あなたの才能を伸ばすこと」こそが大切だという話
人は、目の前にあることにとらわれがちな生き物である。それは、仕方がない。だが、それによって大切なことを見落としてしまうこともあるのではないか、という気はしている。
例えば、のび太(国民的マンガ『ドラえもん』に出てくるアイツ)の特技は「昼寝(正確には瞬間昼寝)」、「射撃(早撃ち)」、「あやとり」、「ピーナッツの投げ食い」なんだそうな。
うむ。見事に役に立たなそうに見える。しかし。のび太が西部劇の時代に生まれていたとしたら、おそらくは凄腕のガンマンとして名を馳せたであろう(劇場版でそんな話あった気がする)。もう少しムチャクチャなイメージを膨らませれば、もし「あやとり」が今でいうところの「サッカー」、あるいは「ボクシング」のような競技になっている世界線が存在したとしたら。彼はそれこそワールドクラスの選手、もしくはチャンピオンになっていたかもしれない。
もう少し、わかりやすい例を出そう。以下は、実は昨日聞いてきたばかりのホットホットな話である。
「優秀な経営者や幹部、社員がまじめに既存市場に取り組んだ結果、新規プレイヤーに市場を奪われてしまう」ということがあるらしいのである。
どういうことかと言うと、優秀な人たちは、今ある製品やサービスの改良、改善に取り組み、既存市場で売り上げを上げ、シェアを伸ばすことに取り組む。そりゃそうだ。それが仕事だから。でも、そこに血道を上げていると、新しいプレイヤーに市場を持っていかれたり、市場そのものをひっくり返されたりすることがある。
例えとして適切かどうかはわからないけれど、「インスタントカメラ」のメーカーは、ひょっとしたら画質の向上や、現像のスピードアップに取り組んできたかもしれないけれど、デジタルカメラにごっそり市場を持っていかれた。そして、そのデジタルカメラ業界も、結局スマホに市場を丸ごと持っていかれた。
いや、別にインスタントカメラやデジタルカメラメーカーの皆さんを揶揄するつもりは一切ない。だけれども、目の前のことに集中しすぎてしまった結果、市場の変化に追いつけなかったのではないか、と思う。
しかしこれは、実は「向き・不向き」に関わる話かもしれない。いわゆる「優秀な」経営者や幹部の皆さんは、既存の事業を伸ばすことに長けているから、現時点でそういう立場にいられているわけだ。
でも、いつまでも既存事業を伸ばし続けられるかどうかはわからない。そこで必要なのが新規市場の開拓だったり、新規事業の開発だったりする。でも、これはいわゆる「優秀な」経営者や幹部の皆さんの得意分野かどうかは、わからないのである。
つまり、「Aもできるから、Bもできる」とは限らない。ステーキがうまい店が、ハンバーグもうまいとは限らないのである(可能性は高いけれども)。
「今の時代には役立たず」な才能を、我々は軽視し過ぎているのではないか、とぼくは思っている。自分の中にある「一見無駄な才能」を、我々はついつい無視したり、大切にしなかったりする。でも、それがあなたに与えられているということは、大切にしてあげないともったいない、と私は思っている。
今の時代、何がどうなるかわからない。ひょっとしたら、明日にはイノシシ狩りの才能がメチャクチャ必要とされる時代が来るかもしれないではないか。
だけれども、人々は自分の特徴や才能を生かそうとせず、「今役に立つこと」に取り組もうとしている印象がある。これはもったいない。外の世界に合わせるよりも、自分の才能を発揮することを考えた方が、幸せではないかと私は思う。
そのためにはもちろん、自分の才能と、社会のニーズ(求められること)をすり合わせる必要があるんだろうな、と思う。そして、実はそれこそが本当のビジネスだし、本当のイノベーションなんじゃないか、と思ったりする。
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