出来ないことを認めることから始まる
最近、できるだけ時間を見つけて走るようにしている。
と言っても、毎日5キロだの10キロだの走ってます、というレベルではない。家の周りをちょろりと一周するくらいのことである。
それでも、ぼくくらいのハード運動不足ニストとしては、息は上がるし、疲れ果てる。
なにしろ、こういうやたらめったら外に出ちゃいかん的な状況(=外出自粛)になる前から、ほとんど走ったり、身体を動かすことがなかったので、まあまあしんどい。でも、気分はよい。
もちろん、この程度のことで偉そうな顔をするつもりはないし、超健康志向のセレブ感を出す気もない(そもそも、セレブは東京都江戸川区には住まない←偏見)。
本当に、すごいことなんて一つもない。
・毎日継続しているわけではない
・特別早起きして走っているわけでもない
・長距離を走ってもいない
・短距離でも超負荷をかけている、というわけでもない
むしろ、こうやって並べてみても、出来ていないことの方が多い。でも、出来ていないこと、足りないことをぼくはダメだと思うのをやめにした。
出来ていないから、出来るようになるのだし、やりたいと思うから、やり始めるわけだ。
とすると、「出来そうにないから、始めるのはよそう」というのは、論理的に破綻していることがわかる。出来なくて当たり前のところからスタートしないと、何事も始まらない。
「出来ない」ということを認めないと、永遠に出来るようにはならない。
アタマではわかっているのだけれど、これがようやく腑に落ち始めた。
出来ないことを認めるのは、なかなかしんどい。だって、出来ないよりは出来た方がカッコイイし、何かをやりたいと思った時に、出来ないからつまづいたりする。
だから、今の時点で出来ることから始めるしかないのである。
ぼくは別にマラソンでエリック・ワイナイナ越えを果たしたいわけでもないし、ロッキーのようにボクシングで世界チャンピオンになりたいわけでもない。
でも、ランニングをして、少しは身体を動かすということをしたいし、基礎体力を付けたいと思っている。
「あの人みたいに上手にできないから」と思う必要は、一切ない。やりたいと思ったことを、出来る範囲から始めるしかないのである。それが、どうやら地球の遊び方のようなのである。
「ギターで『天国への階段』を弾きたい!」と思ったら(例えが古い)、まずはアコギの練習と、アルペジオの練習から始めるしかないわけである。ギターを持ったら、いきなり弾けちゃいました、なんてことは(たぶん99%)ない。
これは何事においてもそうだ、とぼくは思う。「出来なさそうだから、やりたいけどやめときます」というのが、これまでのぼくのスタンスであった。
これはこれで、構わない。あきらめることも、時には肝心である。
でも、「出来ないかもしれないけど、とりあえずやってみます」という心構えに、ぼくは最近シフトチェンジした。
なぜなら、やりたいからである。
そして、出来ないのが当たり前だと分かったからである。
出来ないことは、決してダメではない。
むしろ、やろうとしないことの方が、前に進むためには障害になる。もちろん、前に進まなくてはならない、なんてことすらない、のが前提だけれど。
もし、あなたが何かやりたいことがあるのなら、出来ない前提で始めてみたらよい。出来たらラッキー。出来なかったとしても、それは財産だ。
例えば、人に何かを教える時。
最初から出来ちゃう人は、大概教えるのがヘタだ。それは仕方がない。何がわからなくて、何ができないのかが理解できないのだから、上手に教えられるはずがない。
もちろんまれに、出来る人なのに教えるのがめちゃウマい、という人もいる。もう、こういう人は天才である。比べること自体が間違っている。こういう人もいるんだなああああ、と思っておくしかない。
一方、ぼくは本当に色々なことが出来ずにここまで来た。チャレンジしたけれど失敗したこと、うまくいかなかったことが山ほどある。だから、出来ない人の気持ちが痛いほどわかるし、「じゃあ、どうするか」の処方箋も割と持っている方だと思う。
だから、出来ない人に何かを教えることが、苦にならない。大体、ぼく自身も(未だに)出来ているとは思っていないから。
「オレも出来てないんだけど、こうじゃないかな?」
的スタンスでしか、話せない。そして、これはこれで貴重だと、勝手に思い込んでいる。
裏を返せば、トントン拍子でうまくいった人は、「自分は出来ない人の気持ちがわからない」と思っておいた方が良い。出来ない人、わからない人からすると、出来る人に「何で出来ないの」と言われることほど辛いことはない。
そんなことは、こちらは百も承知なのである。でも、出来ないのである。
だから、世の中の「出来る」族、または「出来てきちゃった」族の皆さんにおかれては、「出来ない」族の取り扱いにぜひご注意いただきたい。
そうでないと、何を隠そう、まず私が傷ついちゃうからである。
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