鍋は良いぞ

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今回は、比較的自炊はしないけど、こんなご時世で全部外食ってのもどうかと思ってるんだよね系男子、特に独身男性諸君(いるんか、そんなくくり)に一言申し上げたい。

 

「鍋は良いぞ」。

 

冬の独身男性が自炊すべき料理の第一位は、鍋である。誰が何と言ってもこれだけは譲れないのである。

 

何しろ、温かい。独身男性はぬくもりに飢えている(偏見)。故に、温かい鍋をつつくべきなのである。

 

次に、準備が容易である。野菜と肉類あるいは魚類をぶつ切りにし、鍋を用意し、お湯か水を投入する。あとは三々五々、野菜やら肉やら魚やらを投入しつつ、火が通ったものから食していけばよい。

 

野菜のチョイスは白菜、キャベツ、キノコ類等、いわゆる「鍋」をイメージしたときに思いつくものでいい。鍋のイメージはないかもしれないけれど、レタスなどもウマい。何なら、ある野菜をどさどさ入れてしまったっていい。

 

肉類も、お好みで豚でも鶏でも牛でも。コスト的には鶏最強である。魚類は多少扱いが難しいが、タラあたり行っとけば間違いはない。

 

何も肉と魚、両方なくていい。両方用意するなんてのは、もはや祭りである。ハレの鍋である。こちらがやっているのは日常である。ケの鍋である。

 

鍋そのものも、コンロと土鍋があれば最高だし、ホットプレートのちょっと深さがあるやつでも大丈夫。出汁など使わなくても、肉や魚と野菜から十分飯田市、もとい良い出汁が出る。飯田市なんか出てきた日には長野県が大騒ぎになる。もしおうちにあれば、昆布なんぞを鍋の中に沈めておけば大勝利だ。日本酒があるなら、それも入れると大変グーである。

 

味付け?そんなもんはポン酢を用意しておけば万事問題ない。ごま油と塩というのも実は大変乙である。ごま油&塩はお肉にぜひおススメしたい。

 

こういうことを書き飛ばしていると「それはナニ鍋ですか」と聞いてくるヤーツがいることが想像される。はっきり言おう。何鍋でもない。そこに名前など存在しないのである。

 

君はあれか、無人島に漂流して、たまたま狩りでゲットした猪を焼いて食おうという時に「それは何という料理ですか?」と聞くか?と問いたい。その質問と同じくらい、「それはナニ鍋ですか」は不毛な質問である。

 

あと、「一人で鍋って寂しくないですか」と聞くヤーツも出没する可能性がある。これも断固として「ノー」を叩きつけておく。そういうヤーツには、君はラーメンを食う時、「一人ラーメンて寂しくないっすか」と聞くか?あるいは一人で牛丼を食おうという時に「一人で牛丼は寂しいな」と思うか?と問いたい。

 

なぜ同じ食物なのに、ラーメンや牛丼は一人で寂しくなくて、鍋は寂しいのか。

 

そりゃ単なる思い込みである。あるいは、固定観念である。

 

「鍋=みんなでつつくもの」という勝手な思い込みが、「一人鍋=寂しい」を想起させているに過ぎない。私はそういう短絡的かつステレオタイプ的な発想を断固として打破せんとここに宣言するものであるっ(バンバン机を叩きつつ)。

 

鍋は調理が簡単で、かつ洗い物も少なくて済む。炭水化物が欲しければ、しめでうどんでも雑炊でも作れる。野菜もたくさん食べられる。比較的自炊はしないけど、こんなご時世で全部外食ってのもどうかと思ってるんだよね系単身男性には最適なソリューションではあるまいか、と私は問いたいっ(右手で強く握りこぶしを作りつつ)。

 

そう、「これってナニ鍋なんだろう」とか「一人で鍋は寂しいんじゃないか」的固定観念さえ取り外せれば、である。

 

プロが作る鍋ならば、出汁や味付け、素材にこだわったらよろしいと思う。しかし、私が提唱しているのはあくまで独身男性(に限らなくてもいいんだが)が一人で食う鍋である。難しいことは出来るだけ排除する方向で考えるのが吉である。

 

むろん、利尻昆布と枕崎産の鰹節で丁寧に出汁を取り、野菜は水菜のみ、薄めに切った鯨肉をさっと鍋に通してお召し上がりください的な鍋を自作したい人は、そうしたらいい。だがしかし、独身男性は疲れている(偏見)。できるだけ簡便に栄養素を摂取することが急務なのである。

 

だからこそ、「これがないから今日は鍋でけへん」とは言いたくないのである。その日おうちにあるもんで、おいしくいただく。それでよいではないか。結果出来上がったのが例え「名もなき鍋」であろうとも、である。

 

今回は鍋の話をしたけれど、こういうことって世の中で色々あるんじゃないか、という気がする。「アレがないとコレができない」なんてことは、本当はないんじゃないか。そして、思い込みだけで物事を判断してしまうのは、自分の知らない世界を知るきっかけを閉ざしてしまうことも多いんじゃないか、とぼくは思っている。

 

最後に。「りしりこんぶ」と入力して「Reシリコン部」と変換してくる当パソコンの優秀さは褒めたい。

 

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