あなたが変われないのは、今の自分が心の底から嫌だと思えていないから
こんなことは書きたくないのだけれど、と書き出してみて、それなら書かなきゃいいじゃないか、と思っている自分に気が付いた。
でも書く。
正確に言えば、今からぼくが書こうとしている言葉はブーメランのようにぼくの後頭部に確実にヒットすることがわかっている。だから、書きたくない。
でも、書く。
理由は、本当は書きたいから。
「あなたが変われないのは、今の自分が心の底から嫌だと思えていないから」
というテーマについて書いていく。
ぼくは、長い間自分のことを認められなかったし、自分のことがあまり好きではなかった。今でも、諸手を挙げて「自分、大好き!!」というほど自分のことが好きではないけれど、まあ、悪い人間ではないと思うようにはなってきた。
でも、嫌いなところもたくさんある。例えば。
・欲望に弱い(特に食欲、睡眠欲)
・好き嫌いが激しい(特に人間に関して)
・嫌いな奴はとことん嫌い
・その割に、本人にはそんなことは言わない
・場の空気を察して、自分の意見を言わない
・嫉妬心が強い
・「○○はかくあるべき」が強い
・その割に意志が弱い
・終わったことをぐちぐちと考える
・その割に、貫き通す意志の力がない
書いていて、自分でもほとほと嫌になるけれど、まあ仕方がない。今日はそういう日なんだろう。
こういう諸々のぼくの特徴は、子どもの頃からずっと続いているものがほとんどだ。でも、長い年月を経て、未だにそれが変わっていない。
三つ子の魂百まで、ということわざもあるけれど、それ以上にぼくが感じているのは「嫌だなと思うけれど、それをどうしても変えたいと思うほど、強く嫌だと思っていない」ということなんだろう、ということに帰結する。
こんな自分はもう嫌だ!絶対に変えるんだ!と思ったら、何が何でも自分自身を変えにかかるはずなのだ。でも、それをしていない、ということなんだろう。
それが良いとか悪いとか、そういうことが言いたいのではない。
人間が性格や行動を変えるというのは、それだけヘヴィな行為だということだ。
もし、あなたが「自分のこういうところが嫌で、変えたいんです」と思っているとするならば、その「嫌なところ」と徹底的に向き合うしかない、と思う。その上で、その「嫌なところ」が本当に、心底、反吐が出るくらいに「嫌だ」と思わなければ、たぶん変わることはないとぼくは思う。
これは荒療治だ。右に折れた骨を、左に折って治そうというようなものだ。
はっきり言って、おススメはしない。だいたい、人間が「性格を変える」ということほど、不自然なことはない。
弱気な人は弱気だから、強気の人が気付かない問題点に気付けたり、いざという時に慎重になれたりする。
一言多い人は、それだけ人とコミュニケーションを取りたいと思っているのかもしれないし、サービス精神が旺盛なのかもしれない。
欠点とは、その人にとって「欠かすことができない点」だと誰かが言っていた。ものすごい発想だと思う。でも、その通りだなとも思う。
ぼくらはたいてい、欠点は直すべきこと、穴は埋めるべきものだと思っている。でも、穴は穴であった方が、ひょっとしたら良いのかもしれない。
自分のダメなところ、嫌だなと思うところを、いずれにせよ一度認めてかかるしかないのだな、とぼくは思っている。
そうでないと、「だったら、それを活かしてどうするか」という発想にならないし、「こんな自分が嫌だから、絶対にそうではない自分になる」という強い意志も持てない。
お手軽に変えられるほど、人間の性格なんてのは簡単にできていない。複雑怪奇で、実に厄介なものだ。
嫌だなと思う自分に絶望し、呆れ、嘆き、憤り、怒り、心の底から「今のままではダメだ」と思ったら、きっとあなたは変わる。おめでとうございます。
一方でぼくは、「その欠点をも愛したらどうですか」とも思っている。人には欠点がある。必ずある。非の打ち所がないように見えたとしても、絶対にある。
Mr.パーフェクトのように見えるキムタク(令和二年にキムタクかよ)と言えど、多分何か欠点があるはずだ。例えば、意外に枝毛が多いとか、右足の親指の爪の形が変とか、そんなレベルかもしれないが、必ず欠点はあるはずだ。
でも、それすらも「自分」と認めて、受け入れられるか。そこが重要なのかもしれない。
受け入れなければ、心の底から「嫌だ」とはならないだろうし、あるいは「そんな自分をどう使う?」という発想にもならない。
嫌なところ、ダサいところ、カッコ悪いところを受け止めて、「だったらどうする?」を考える。そこからでないと、自分を「変える」ということにはつながらない。
どうしてそんなことを考えたかと言うと、ある人の逸話を聞いたからである。
今は夫婦のお二人がお付き合いする前のこと。男性は一方的に女性のことを好きだったのだが、女性側はその男性のことを好きじゃない、という時期があったそうだ。
で、男性は女性をデートに誘う。女性はこう言った。
「私、あなたのことが好きじゃないの」
それに対する男性の答えは、これだった。
「お前がオレのことを好きかどうかじゃない。オレがお前のことを好きなんだ」
むちゃくちゃである。どう逆立ちしても、ぼくにはこんなことは言えない。
でも、今どうなっているか。ちゃーんとその男性と女性は結ばれて、仲睦まじい夫婦になっているのである。なんじゃそら。
別に強引であることが良いことだ、というつもりはない。それが男らしさだ、なんてことを言う気もさらさらない。ただ、ぼくにはそのセリフはたぶん(これから先はわからないが)言えない、と思ったのだ。
だからか、と、妙に腑に落ちる部分もある。
そういうセリフを言えない、そう言い切れない自分が嫌だなあ、カッコ悪いなあと思う部分もある。でも、今はそこにまだ向き合えていない。
そういう自分が嫌だけれど、「だったらどうする?」が、未だに見えてこない。
なるほど。だからぼくはモテないのか・・・。
やかましいわ。
おあとがよろしいようで・・・。
それじゃまた。
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