『THE MANZAI』を見て、考えたこと
こんにちは。あなたの想いを文章にして遺す、ライターの「あべのぶお」です。
〇『THE MANZAI』、堪能した。
『THE MANZAI』見ました。オンタイムではなかったのですが、割とすぐに見れました。面白かった。
当ブログは別にお笑いブログではないので（違うよ？）、細々と各コンビ（そういやトリオっていなかったな）のネタを分析したりはしませんが、気になったコンビについて少しだけ書かせてください。
うん、書きたいから（本筋とは関係ない）。
今年の『THE MANZAI』は、この二人を抜きには語れないと思う。実に10年ぶりのコンビ出演、漫才。「新作」かと言われると微妙（柴田本人も認めてる）だけれど、そんなことはどうでもいいくらい面白い。
自由奔放にボケる山崎（ザキヤマ）に対して、半ばキレつつ丁寧に突っ込んでいく柴田。どこまでがネタで、どこまでがアドリブなのかわからないけれど、あれだけのボケの洪水を一人でせき止められる柴田のツッコミよ、と思う。
みんなそうだけど、まあ、唯一無二のコンビですよね。
安定感が半端ない。オーソドックスだけど、きちんと面白いし、笑える漫才。
僕が漫才をやるなら（やらないけど）、この二人のネタを分析するだろうなぁ、なんてことを考えた。キャラにも頼らないし、テンションで持っていくわけでもないけれど、きちんと面白い。ホントにすごい。真似できそうで、できないのがすごい。
「漫才ですらない」という意見も出そうなネタでしたけども、ぼくは好きです。村本の言い分がどうこうではなく、きちんと「お笑い」としても成立していた。個人的には「これも漫才」と言えるくらい、漫才は許容範囲の広いものであってほしいと思います。
■千鳥
「バラエティタレント」としてではなく「漫才師」としての千鳥を見せに来た、という印象を（ぼくが勝手に）受けました。
１つのフレーズだけであれだけ引っ張るのは、たぶん勇気がいることだと思うのだけれど、千鳥の得意技ってこういう感じだよね、とも思う（「あなた、わたし、できちゃったみたい」のネタとか）。
とは言え、スピードワゴンも面白かったし、ナイツもよかったし、中川家と爆笑問題は間違いないし、やっぱりパンクブーブー好きだし、他の皆さんもホント面白かった。強いて言えば、ブラックマヨネーズもいたら幸せ死にしかけるところでしたが。
〇面白い人ほど、良く笑う
さて本題。『THE MANZAI』を見ていてもそうだけれど、「面白い人ほど良く笑う」とぼくは思っている。松本人志が割と笑い上戸というか、すぐ笑う人というのは有名な話だと思うけれど、面白い人ほど人のネタを見てゲラゲラ笑っている印象がある。
もちろん、ぼくのような素人が見るポイントとは違うところを見て笑っている可能性もあるけれど、まー、よく笑う。
それってのはつまり、人よりも「面白いポイント」を見つける力が敏感、とも言い換えられるかもしれない。人が「つまんない」と思ったとしても「言ってる時の顔が面白い」となったら、思わず笑ってしまったり。
これは、他のことも同じじゃね？とぼくは思ったのだ。
〇良いところを見て生きる
他人を批判的に見るのは、割と簡単だ。
でも、良いところを見つけた方が、実は自分の参考にもなる。だって、（お笑いの場合で言えば）その面白さを自分も盗めるわけだから。
もちろん、批判的に見ることの有益性もある。けれど、良い点を探す、面白ポイントを探した方が建設的じゃないか、とぼくは思う人らしい。
ぼくは少し前まで、何にしても批判的に見る人間だった。お笑いを見ていても、できるだけ笑わないようにして、斜に構えてみるような人だった。振り返るとだっさいなと思うけれど、まあ仕方がない。
今は、お笑いを見る時は「できるだけ面白がって見よう」と思うし、「今日も笑わせていただいてありがとうございます！」と思う。ホントに思う。ネタやスタイルの好き嫌いはあるとしても、「これはこれで面白い」と思えるくらいには大人になった（と思う）。
何事も、何か良いところ、学びになることがあるんじゃないか。そんなことを思いながら、日々を過ごす。そんな生き方をぼくはしたいなあと、『THE MANZAI』を見て思ったのです。
真面目か。
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