「豊かさ」について考える

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「豊か」というのとは違うか・・・。



「豊かさ」というのは、実に厄介な言葉だとぼくは思っている。

 

当然、ここで言ってる「豊かさ」とは、大洋の黄金時代を支えたスーパーカートリオの一人であり、Jリーガー2名の父親である高木豊の度合いを示すバロメーターのことではない(それを言うなら「豊さ」になるか)。

 

「経済的な豊かさ」と「人間的な豊かさ」というのもあるし、「物質的な豊かさ」と「精神的な豊かさ」というのもある。

 

そういうもろもろを踏まえつつ、ぼくが今回言いたいのは「考え方の豊かさ」である。

 

ぼくの考える「豊かさを感じる考え方」とは、一言で言えば「○○でなければ○○ではない」という考え方をしないこと、である。

 

否定形が多すぎて非常にわかりにくいことは百も承知である。なぜ千も承知ではないのかは知らない。昌夫はいったん袖に引っ込んで味噌汁でも飲んでおいていただきたい。

 

例えば、だ。

 

「ブランド物を持っていなければ、幸せではない」とか
「友だちが多くなければ、さみしい」とか
「クリープがなければ、コーヒーではない」とか
「お金がないと、豊かではない」とか
「愛されていない自分は、価値がない」とか
「自分に自信がないと、自分を表現できない」とか

 

そういう思考・発想から物事を考えることは、ぼくは考え方が貧しいな、と思う。

 

あくまでも個人の主観である。「お金なかったら、豊かじゃないじゃん」、「私はブランド物に囲まれてるのが幸せなの」という御仁は、その世界で遊んでいてくださって結構である。

 

先回りして書いておくが、貧しいことが悪いと言ってるわけでもない。そういう発想も全然ありだ。モハメッド・ありである。ただ、ぼくはそういう思考はしたくない。

 

例えば。ぼくの親友に神奈川県出身の人がいて、以前は「神奈川と東京以外の関東には住みたくない」と豪語していた。それはそれで、まあいいじゃないのと思っていたのだが、いま彼女は結婚して埼玉県に住み、埼玉ライフを謳歌している。

 

もし、彼女が「神奈川か東京に住んでいないと嫌だ」という考えを曲げなければ、今ある彼女の埼玉ライフはないわけで、そういう思考の柔軟性こそが「豊かさを感じる考え方」だとぼくは思う。

 

「パンが無いならお菓子を食べればいいじゃない」と言って大ひんしゅくを買ったのはマリーアントワネットだったか。あれはむしろ「パンも菓子も両方ないんじゃヴォケ」という国民たちの怒り総ツッコミだったわけで、話はちょっと違う。

 

あ、地上波で『マッドマックス 怒りのデスロード』やったらしいっすね。

 

あれはもう一回観たいなあ。

 

それよりぼくは「まっどま」まで打ったら『マッドマックス 怒りのデスロード』を予測変換してくるぼくのPCをどうかしていると思いました(褒めてる)。

 

壮大にズレたから戻す。

 

「○○がないから、○○ができない」というのは、欠乏からの発想である。ぼくはその思考を貧しいと思う。別にいい・わるいではないけれど、好きではない。

 

実現するために必要な何かがないなら、ないなりにできる方法を考えればよろしい。それでもだめなら、そうではない状態でも楽しく、幸せに生きていく道を見つければいい。才能がないから、使命がないから、将来に希望が持てないからと漫然と生きるよりも、今この時をどう楽しく、どう有意義に生きるかを考えることが、豊かさへの近道である。

 

お好み焼きの「豚玉」を作ろうと思ったけれど、豚肉がない。という時、別に豚肉の代わりに牛肉を使ってもいいわけだし、鶏肉を入れたっていい。いっそのこと肉抜きの「玉」を作ったっていいわけだ。

 

伝わる?この例え。

 

「○○がないから、○○できない」
「○○がないから、○○にならない」
「○○がないから、○○したくない」

 

うん。それをずっと言い続けていたいなら、言い続けていればいい。

 

自戒を込めて言うが、そこに居続ける限りは、たぶん豊かになることはない。なぜなら、その思考法でいる限り、今欠けている「○○」が手に入ったとしても、新たに足りない「○○」を探し出して、ないないと言うことが目に見えるからだ。

 

昔(あるいはついさっきまで)の自分を見るようで、何とも複雑な気持ちになる。

 

ぼくがここで言っている「豊かさ」とは、経済的なことでも、物質的なことでもない。でも、全てに共通して言えることである。

 

この「豊かな考え方」ができるかどうかで人の豊かさは決まる、とぼくは見ている。豊かな考え方ができない人は、いくら稼いでも、お金を持っても、きれいなオネーチャンやイケメンに囲まれたとしても、決して幸せでいることはない。

 

どうだろうか。あなたの心にはグサッと刺さっただろうか。実は、書いている自分自身に一番グサッと来てしまっているので、今日はこの辺で。アディオス。

 

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