手放すことについてパート2
さて。昨日は「手放すこと」について、ぼくなりの解釈を書いた。
とは言え、大切にしている想いや、自分がどうしても手放せない(握りしめてしまう)もの・こともあると思う。人間だもの(リスペクト)。
そんなとき、ぼくが最近編み出した(というか、降ってきた)手放す方法をシェアしたい。別にこれが絶対無二、唯一の方法だとは言わないし、色んなやり方があると思う。でも、何かのヒントになれば良いなと思うので、書く。
○執着や想いを手放すための方法
実はぼくにも最近まで(つい一昨日、昨日くらいまで)、どうしても手放せない、握りしめていた想いがあった。もちろん、それはそれで大切だし、尊いといまも思っているけれど、一旦手放すことにした。
それは、そのことに関わる人々のためでもあるし、何より自分のためでもある。
でも、手放すことができない、したくないとも思う自分がいた。一時期は、むしろ握りしめきって、執着しきってやろうとすら思っていたくらいである。
そのときに、この方法が降ってきた。それでぼくは、だいぶその想いを手放せた(と思う)し、何より氣が楽になった。その方法を書く。
まず、目をつむる。そして、ゆっくりと呼吸をする。できるなら、静かな場所で、ひとりでゆっくり呼吸する。日常的に瞑想をする人なら、瞑想する感覚で良いと思う。そうして、心穏やかな状態をキープする。
心が落ち着いてきたら、あなたの中にある、握りしめている想いを取り出す。そして、その想いを小さな箱に入れる。
あ、別に実際に箱を用意する必要はない。心の中で思い浮かべてもらえればいい。
箱のサイズや形はまあ、どんなんでも良いけれど、ぼくは小さめの箱にした。ぼくの場合は、何か彫刻が施してある、ちょっと良さげな箱に入れた。
大切な想いを入れる箱だ。ちょっと贅沢しても良いだろう。というか、ただの妄想だしね(笑)。
次にその箱を粘土でくるむ。コンクリートでも構わないし、土でも構わない。ともかく、箱をくるむ。その上で、ジップロック的な袋に入れる。
このあたりは、お好みでいい。ぼくは少していねいにやりたいなと感じたからそうしたまでのことで、ともかく自分が手放したい想いを箱に詰めてもられば良い。
○その想いを、どうするか
はい。アタマの中に、手放したい想いを詰めた箱ができた。次にそれを、あなたの中のマリアナ海溝のように深いところへ持って行く。
で、想いの詰まったその箱を、あなたの中にある海溝に沈めていく。
そして、その箱が、深い深い海の底へ沈んでいくのを、眺める。少しずつ、深いところへ箱が沈んでいくのを、見届ける。そのときに、どんな感情が湧いてくるのかは、人それぞれだろうと思う。その感情にふたをする必要はない。ただ、ああ、そう感じてるんだねと認めてあげればいい。
ぼくの場合、何やら寂しいのと、感謝と、切ないのとが湧いてきた。ああそうか、僕はこの想いを手放すことが寂しいし、切ないけれど、この想いを持てた、感じられたことをありがたいとも思っているんだねと実感した。その感情を抱えたまま、箱がどんどん、深い海の底へ沈んでいくのを、ただ見届ける。
少しずつ、箱が小さくなっていくのが見える。肉眼ではだんだん見えなくなっていく。海の底の底の底へ、どんどん沈んでいく。そのイメージを続ける。
はい。あなたが手放したい想いは、もうあなたの中の深い深い海の底へ沈んでいった。
あなたの中に、今まで握りしめていた想いはもう、存在しない。
氣が済むまで見届けたら、徐々にあなたはこの世界に帰ってくる。
こうすると、あくまでもぼくの場合だけれど、とてもすっきりしたし、握りしめていた想いを手放すことが出来た。
もちろん、想いが再び湧いてくることもある。そういうときは、再び小箱が海の底へ静かに沈んでいくイメージを思い浮かべる。そうすると、自分が握っている想い(執着と呼んでも良いだろう)に氣付いて、また改めて手放すことが出来る(と、ぼくは感じている)。
これは、一種の自己暗示みたいなもんだとも思う。これで確実にあなたの執着や握っている想いがきれいさっぱり消えてなくなるかどうかはわからない。というか、ぼくは「消してしまえ」とも思っていない。いまは海の底に沈めておこう、という感じ。もし、再び浮かび上がってくるのならば、それはそれ。
もし、あなたが何かを手放したいと思っていて、でもなかなか手放せなくて、という状況にいるのだとしたら、この方法も試してみてほしい。お役に立てるかどうかはわからないけれど、少しは楽になるかもしれない。
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