ありがとう。また逢いましょう。

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(秦野の出雲大社関東分祠。深い意味はない)

おじさんが亡くなった、という連絡が実家からありました。

父親の弟で、通称マメさん。

僕はあまり親戚付き合いが好きではなく、従兄弟と仲良く遊んだり、おじさんと酒を酌み交わしたりということとは、ほぼ無縁で今まで生きてきました。

そんな中、マメさんはどちらかと言えば親しい親戚でした。

お互いに東京に住んでいたり、子どもがいない夫婦だったり、比較的共通点がありました。

マメさん(あるいは奥さん)とは年賀状でやり取りをしていて、よく遊びにおいでと言ってくれていました。

そういえば子どもの頃、実家で両親とマメさんとで食卓を囲んだこともあったなぁと思い出しました。

マメさんは去年体調を崩し、東京の家を引き払って実家の方へ戻っていました。そして、最近亡くなったと聞きました。

東京で一人暮らしをしている間、僕はマメさん家を訪ねませんでした。理由はよく分かりません。連絡先を知らなかったけど、年賀状をひっくり返せば出てきたはずだし。ただ何となく、足が向かなかったんでしょうね。

来世とか、生まれ変わりみたいなものは、一応あるんだろうなと思います。ただ、絶対にあるかどうかはわかりません。多分また、どこかでマメさんと逢うこともあるんだろうとは思いますが、それがいつになるかもわからない。

少なくとも、現世で逢う機会は無くなってしまいました。

「人はいつか死ぬ」、「明日死ぬかもしれない」と思ってはいるものの、僕がそのことを真剣に掴まえていたかどうかは、わかりません。アタマではわかっていたと思うけど。

限られた時間の中で、逢いたい人には逢っておいた方が良い。マメさんは最期に、そんなことを教えてくれた気がします。

ありがとう。また、どこかで逢いましょう。