脚色とウソは大違い
話をわかりやすくするために、あるいはより伝わりやすくするために、脚色する、あるいは編集を加えることは大切です。
例を挙げましょう。
例文)この会には、天龍源一郎と、ヒロ斉藤と、エルサムライと、アントニオ小猪木が参加していました。天龍源一郎は、「◯×△」とスピーチしましたが、会場のほとんどの方が聞き取れなかったのか、微妙な微笑みを浮かべていました。
はい。天龍さんがスピーチをしたことを伝えたいならば、参加者は天龍さん他、有名レスラーが多数、とかにした方が読みやすいかもしれない。
いや、ヒロ斉藤もエルサムライも、超一流レスラーではあるのですが。
ちなみにマサ斉藤は、アメリカの刑務所に拘置された経験があるので、「監獄固め」という必殺技を使ってました。豆知識。
ただ、この時に「会にはアントニオ猪木が参加し、大いに会を盛り上げていました」と書いてしまうと、完全に嘘です。だって、会場には小猪木さんしかいなかったわけですから。
「脚色」または「編集」と「嘘」、「虚偽」とは大きく異なります。
嘘を恐れて、正確さを求めすぎて文章が読みにくくなることも避けたいところですが、もっと良くないのは嘘をついてしまうこと。
事実と異なることを書くなんてことはしないかもしれませんが、「裏が取れていないことを、事実だと思って書いてしまう」ことにも気をつけるべきでしょう。自戒も込めて。
文章を書くときのポイントは、事実を把握して、その上で、その情報をどう整理するか。まずは事実をはっきり知ること、が大切なのです。
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