企業で働くこともリスクになりうる
これはもうタイトルのまんまで、これ以上言いたいことは特にない。
これで終わってしまうのもあんまりなので、少し説明を加えていきたい。
ぼくらはついつい「企業で働いていれば安心だし、安定している」とか、「フリーランスは不安定だから怖い」と思ったり、言ったりする。しかし、これは本当にそうだろうか？とぼくは疑問に思っている。
前にも書いたけれど、ぼくは企業で働いた経験もあるし、現在はフリーランスで仕事をしているから思うけれど、実は企業で働くことも、それなりのリスクを背負ってるんだぜベイベー、と言いたい。
一見すると、企業、特に大手企業で働くことは安心だし、安定しているように見える。だがしかし。例えば、シャープが中国の企業に買収されてしまったり、JALが倒産（会社更生法適用）したりする時代である。今はこの世の春を謳歌している大企業といえども、5年後、10年後にバッタリと倒産してしまう可能性がないと、誰が言えるのか。
ま、自分がいる会社が倒産するかどうか、だけならばまだいい。企業、特に大企業で勤務することの最大のリスクは、その企業でしか通用しないスキルを磨いてしまうこと、だったりする。
企業、特に大企業においては、その企業ならではのスキルというか、ある意味「ローカルルール」的なものがまかり通ったりするケースが結構あるんじゃないかな、とぼくは思っている。だから、ある企業で結構役に立っていたスキルやノウハウが、市場に出てみるとほぼ無価値、みたいなこともありえなくはないのである。
「井の中の蛙大海を知らず」という言葉があるけれど（続きもあるらしいけれど、今回は割愛する）、この会社でめっちゃバリバリやれてたのに、フリーになると全然歯が立たない、みたいなことは案外ある。これは良い・悪いではなく、そういうローカルルールに慣れてしまったが故の弊害、とも言えるかもしれない。
そんなことまで考慮して考えると、実は企業で働いていることは、決して安全・安定とも言い難い、実はリスクも背負った働き方である、とぼくは思っている。
前にも書いたけれど、そこの会社の収入にだけ頼っていたら、その会社が万が一、給与不払い（あるいは遅延）を起こしたら、一発で生活が困難になってしまう、ということになる。むろん、日本の会社ではそういうことは起こりにくいかもしれないけれど、そういうリスクだってないとは言い切れない。
そういう観点から言うと、実はフリーランスの方がリスクは少ない、あるいは、リスクの管理がしやすい、ということはあるかもしれない。
とは言いつつ、ぼくは誰彼構わず「フリーランスになった方が良いよ！」というつもりもない。自分で仕事を作り、仕事を管理し、仕事を見つけてきたり、仕事をもらってこれる人でないと、フリーランスは結構辛い。口を開けて待っていても仕事なんて入ってこないわけで、ある程度の営業力とか、提案力は問われると思う。
大切なのはコミュニケーション能力である、と書いてみて、ぼくはそれが欠如していることに改めて気が付いて愕然としているが、話を前に進める。
コミュニケーション能力が高い人は、なんだかんだ、仕事が舞い込んできたりする。ぶっちゃけ、専門的なスキルが高いがコミュニケーション能力が低い人よりも、専門的スキルはそこまででもないが、コミュニケーション能力が高い人の方が（こと、フリーランスとしては）依頼を受けやすいように思う。
想像してみてほしい。話が通じない超プロと、話が通じるセミプロ。どっちに仕事を頼みたいか。セミプロだって、そこそこの力はある。だったら、話が通じる方が良いじゃんと思う人が世の中の大多数、ということだ。
むろん、「話が通じる超プロ」を目指すのが一番なわけだが、もしフリーランスとして活躍していきたいとあなたが願うなら、まずはコミュニケーション能力を磨くことが絶対に近道である。
と書いてみて、自分が凹んでいる。コミュニケーション能力こそ、ぼくに欠けている資質である。なんてこったい。
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