天才性を活かして生きること

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しょっぱな、冒頭から渋い例えから入ろうと思う。

 

故・野村克也氏は、現役時代の自分を「月見草」に例え、王・長嶋を「ヒマワリ」と称した(と言われる)。月見草も、あれだけ咲けば立派なもんだと思うのだが、まあそれは置いておくとして。

 

確かに、ノムさんにはON(まさかとは思うけど、王・長嶋の略ね)の華やかさはない。派手さもない。実力的にはONに匹敵する、いや、キャッチャーという守備的負担が大きいポジションであることまで含めると(長嶋はサード、王はファースト)、野球選手としてのスペックはノムさんの方が上かもしれない、と言うと大げさか。

 

ええと。ぼくは決してノムさんの偉大さについて書きたいわけじゃない。もちろん、それについてはそれで言いたいことはたくさんあるのだけれど。

 

ぼくが何を言いたいかと言うと、「目立つ奴は何をしても目立つし、目立たないやつは何をしても目立たない」ということである。

 

これはもう、どうしようもないことだとぼくは思っている。

 

むしろ、お役割として受け入れるべきだ、とぼくは思っている。

 

かく言うぼくは、目立たない系の代表選手のような人間である。

 

10人もいれば、ほぼほぼ、途中でいなくなっても気付かれない。三度目に会う人に「初めまして」と言われることだってある。「日本に80人はいそうな顔」だという自覚もある。

 

それ以上いると、『マトリックス』のエージェント・スミスみたいになって、逆に目立つと思うのだが、このくらいだと、「目立たない顔」で終わる。

 

一方で、何をしても目立ってしまう、という奇特な人間もいる。黙っているのに「おい、静かにしなさい」と言われてみたり、やる気もないのに生徒会長に担ぎ出されてみたり、いつの間にか人の輪の真ん中にいたりする、そういう人というのも確実にいる。

 

言ってみれば、王・長嶋タイプだろう。華があるというか、目立つというか。もちろん、それだけ実力や能力が伴っているから、目立ったり推挙されたりするんだろう。

 

ぼくは一時期、目立ちたがりな時期があった。学芸会の演劇で主役をやってみたり(案外好評だったのだが)、大学受験に失敗しそうになった時、仲代達矢の「無名塾」か、「富良野塾」に入って俳優になろうと思っていた時期があった(この話はしたっけ)。

 

でも、ぼくは結局大学に滑り込むことができたし、大学でも演劇部や演劇サークルに入ることもなく、脱サラして俳優を始めるようなこともなく、今に至る。これからも、たぶんスポットライトを浴びる生き方をすることはないだろうと思っているし、それでいいと思っている。

 

だからこそ、何もしないのに目立ってしまうやつは、目立つべきだというのがぼくの持論である。

 

人には、それぞれ持って生まれた才能がある。目立つ、目立たないもその一つだ。なぜか目立つ、生まれながらにして華がある、なんか人目を惹く。そういう人は、その才能を活かして生きるべきなのである、本当は。

 

ところが、中にはその才能を活かそうとしない人がいる。まあ、ぼくのことではないから何とも言えないのだけれど、これは社会的損失だとぼくは思っている。

 

あなた(誰かは知らんが)が目立つことで、結果として誰かを救えるかもしれないのに、「恥ずかしい」だの「照れる」だの「好きじゃない」だなんていうしょうもない(と、敢えて言おう)理由で、目立とうとしないのは、本当に損失だ。

 

それは、ビヨンセが踊らないようなものだし、北島マヤがお芝居をしないようなものだし、玉置浩二が歌を歌わないようなものだ。

 

裏を返せば、目立つことが良いのでも、目立たないことがダメなのでもない。目立たないやつは、目立たないところで、目立たない仕事をするべきだ。そしてたまに脚光を浴びたとしても、ニヤリと笑って普段の仕事をこなし続けるべきだ。

 

自分が持っている素質や才能を理解して、それを十二分に発揮して生きることこそ、本当に価値のある人生だとぼくは信じている。

 

それに気付くためには、(ここからはもはや推測でしかないのだけれど)「我」を外すしかない。こういう自分でいたい、こういう自分でありたい、という自分目線ではなく、世の中や世間や社会から、もっと大げさに言えば、天から何を望まれているのかを正しく認識すること。

 

そこからしか、自分の天才性を十二分に生かして生きていくことはできないんだろう、と思っている。ぼくがそれをできているかどうかはわからない。ただ、そうありたいとは常々思っている。

 

それにしても、令和の時代にONとかノムさんとか。

 

だが、それがいい

 

というか、他に適切な例えが思いつかなかった。

反省はしていない。

 

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