ブックカバーチャレンジ DAY1:『坊っちゃん』

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団子はみたらし派です

 

このブログ記事は、「7日間ブックカバーチャレンジ」との連動企画となっております。基本的には、7日間連続で、ぼくが好きな本、影響を受けた本をSNSで紹介、その内容をブログで紹介していきます。よって、7日間が終わったら終了する予定ですが、調子に乗ってもう少し続けるかもしれませんし、7日間続けないかもしれません。

 

DAY1:『坊っちゃん』(夏目漱石 著)

 

 

『こころ』か『坊っちゃん』か。ぼくの読書遍歴を語る上で、夏目漱石はどうしても避けて通れないので、どちらかは上げようと思った。でも、より自分にとっての原始体験に近いと思われる『坊っちゃん』を取り上げてみる。

 

ぼくが文章って面白いな、小説って面白いなと思ったきっかけになったのが、夏目漱石の『坊っちゃん』だったような気がする。

 

あらすじは言わずもがなで、江戸っ子で無鉄砲、短気だけれど男気はある主人公が、愛媛の学校に赴任する。そこで、赤シャツや野だいこ、山嵐やうらなりくんといった登場人物との交流を描いたもの。

 

夏目漱石の小説は難解なものも多くて(言っておくが、そうでないものもたくさんある)、『草枕』なんかから入ろうとすると、まあ挫折する。あとは、当時の時代背景などもわかっていないと面白くないということもあって敬遠されるかもなのだけれど、『坊っちゃん』はとにかく面白かった。

 

何しろ、キャラクターが立ってる。「あんな奴に貸しを作りたくない」と山嵐にお金を返そうとする、山嵐は受け取らない。そのまま小銭にホコリが積もっていくなんていうシーンは、何とも「ありそうな話やな」と思ってしまう。

 

ぼくの中に「世の中的に正しくても、自分の考えや信念にそぐわないものは受け付けない」という固定観念がある(と思う)のだけれど、これはひょっとすると、この作品の影響を強く受けているのかもしれない。

 

あらすじは敢えて書かないけれど、赤シャツ(とマドンナ)がしたことは、別に社会通念上は何にも悪いことではないのだろうけれど、坊っちゃんには許せなかった。だから天誅を下すんだ、という発想は、江戸っ子らしいというか、坊っちゃんらしいけれど、ひょっとしたら現代では褒められたものではないかもしれない。でも、それを面と向かって実行するのが彼の面白いところで、そういうところにぼくは惹かれているのかもしれない、と今にして思う。

 

ただ、自分の信念を曲げずにこれだけ突っ張っていられる人が、今の世の中にどれくらいいるんだろう?なーんてなことも思う。良いも悪いもなく、ただ、そんなことを考える。

 

この小説の舞台は、愛媛県松山市道後温泉が作中に登場するのだけれど、初めて道後温泉に行った時は、何と言うか、むちゃくちゃ感動したのを覚えている。また行きたい。そして団子食いたい。あと、天麩羅蕎麦も食いたい。四杯も食べなくていいけど。

 

こう書いて、ふと思った。まさか、この小説には、ぼくが大好きな食べ物がたくさん出てくるから、興味を持ったのだろうか。そうだとしたら、当時の自分にこう言ってやりたい。

 

「そのまま真っすぐに生きろ」。

 

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