【ファミリーヒストリー Vol.1】現在の父とぼくについて

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こんにちは。あなたの想いを文章にして遺す、ライターの「あべのぶお」です。

 

ファミリーヒストリー、オレ版

NHKのテレビ番組で『ファミリーヒストリー』というのがあります。自分の家族や祖先、ルーツを紐解いたVTRを著名人が見る、という番組です。

 

ぼくは最近、自分のご先祖様のこと、さらに言えば両親のことすらほとんど知らないという事実に気付きました。そして、愕然としました。

 

自分がどういうルーツの下に生まれたのか。どういうご先祖様がいたのか。両親はどんな半生を送ってきたのか。そういったことに対して、ぼくは本当に無頓着に生きてきたのだなと気付いたのです。

 

そこで、ぼくはNHKの『ファミリーヒストリー』に倣って、自分の家族の歴史を遡ってみることにしました。まずは両親。そこから、できれば両親の両親。果たして、自分のルーツはどういうものなのか。自分の祖先はどんな想いで生きていたのか。

 

もちろん、多分に想像が含まれることにはなるのでしょうが、そんなことを書いてみたいと思ったのです。

 

第一回目になる今回は、ぼくの父のことを書いていきます。もちろん、ぼくの父親がどのような半生を送ってきたかを追々書いていくつもりですが、今回は、現在の父とぼくについて。

 

 

「仙人」のような父

小さくなったような気がする。

 

80歳を超えた父に久々に会った時、ぼくは瞬間的にそう思った。

 

いや、物理的に小さくなったはずがない、とぼくは思う。身長が大きく変わるわけがなく、体重も、そこまで激減したわけではないはずだ。ただ、何か小さくなった気がする。

 

ぼくが大きくなったわけでもないだろう。ぼくだって、成人してから大分経つわけだし。

 

父はここしばらく病を患って、元気がないと母から聞いていたから、かもしれない。でも、一見するとどこか悪いようには全く見えない。相変わらずNintendo 3DSで、ゲーム(多分ドラクエか何かだろう)を一生懸命やっている。

 

でも、ふと目をやると寝落ちしていたりする。昔はこんなに寝落ちする人ではなかったと思うのだけれど。

 

ぼくの父は昔から博学だった。ぼくが子どもの頃は、本当にいつもずっと本を読んでいる人だった。それは、今もあまり変わらない。

 

ただ、無口な人ではある。ぼくが久々に実家に帰ったとしても、父との会話時間は驚くほどに少ない。

 

「仕事は」

「まあまあだね」

「そうか」

 

とか

 

「コーヒー飲むか」

「うん」

 

といった会話しか交わさない。下手をすると、これが一日で父と交わした会話の全てだったりすることすらある。

 

父は無口で、勤勉で、まじめで、酒はさほど飲まず、(ぼくが子どもの頃は)甘いものとソーセージが大好きな人だった。今は、柑橘類を好んで食べるらしい。人間の趣味趣向は変わるものなのだなと実感する。

 

決して威圧的ではない。むしろ穏やかな性格だと思う。ただ、仙人のような人で、息子であるぼくも掴みどころがないというか、何を考えているのか、よくわからないことがある。

 

そんな父は、6人兄妹の長男として誕生した。そして、中学二年生の時には父親(ぼくにとっての祖父)を亡くした。それ以来、父は長男としてももちろんだけれど、弟、妹たちの父親代わり的な存在をも担ってきた、らしい。

 

さて、続きはまた次回。


皆さんがお楽しみにしようとしまいと、シリーズ化して引き続き書いていきます。

 

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