大切な人が大切にしていることを大切にする


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大切な人が大切にしていることを大切にする。

 

また聞きで知った言葉なんだけれども、とても素敵な考え方だなあと思って、当ブログでも紹介しようと思った。

 

「大切な人が大切にしていること」を、自分も大切にしようと考えると、相手のことをより良く見て、知ろうとする。だって、相手が何を大切にしているかがわからないと、それを大切にできないからだ。

 

もちろん、相手に聞くこともあるだろう。つまり、そういう相手を尊重するコミュニケーションが自然と生まれる。だから、大切な人が大切にしているものを大切にするというのは、なかなかに深いなとぼくは思った。

 

例えば、あなたがパートナーを大切に想っているのなら、パートナーが何を大切だと考えているのか、何に力点を置いているのかを把握してみるといい。それはきっと、相手の価値観を知ることにつながるはずだ。

 

そうすると(ここからはぼくの予測でしかないけれど)、相手に対する理解がさらに深まる。身近な人のことはよく理解していると思いがちだけれど、身近な人であればあるほど、意外に知らなかったり、勘違いしているケースがある。

 

話は少しずれるけれど、ぼくが結婚していた頃、義理のお母さん(とても優しい人だ)が「これ、好きでしょう」と、色々な食べ物を持ってきてくれることが多かった。

 

面白いことに、彼女が持ってきてくれるものは確かにぼくの好物も多かったけれど、一定数「嫌いではないけれど、そこまで好物でもない」というものが混じっていた。

 

これは悪口や批判ではない。そういうもんなんだ、ということが言いたいんである。ぼくらは、相手の大切なものを知っているようで、実はよくわかっていなかったりする。それは良いとか悪いとかではなくて、「そういうもん」なんだよ。

 

だから、知ってる、わかってると思わずに、さらに理解する努力をする。少なくとも、ぼくはそうしたい。

 

自分から開示していくのも素敵かもしれない。

自分が大切だと思う人に、自分が大切にしている想いや考え方、理想や価値観をオープンにする、というのもいいかもしれない。ただ、その場合のポイントはお互いのことを大切だと思っている共通認識があること、そしてあなたの想いをちゃんと尊重して、受け止めてくれる人を選ぶことだ。

 

ぼくの場合、大切な人を大切に想うあまり、相手に対して色々と口出ししてしまうことが多い。もちろん、そのことは悪いことじゃないのだけれど、場合によっては「大切な人が大切にしていること」を見失ってしまう恐れがある。

 

ぼくが見えている大切な人の理想と、相手が大切にしている理想とが、イコールではない可能性もある。あるいは、理想は一緒でもアプローチするルートが違うこともある。

 

ぼくは「こっちの方が早く理想に近付けるのに!」と言うけれど、相手は「ゆっくり、着実に行くためにはこっちの方がいい」と思っているかもしれない。そりゃ、かみ合わない。

 

このあたりは、ぼくの磨きどころだ。だから、大切なものを開示するときは、お互いに「それを尊重する」という共通認識を最初に確かめた方が良いだろう。

 

ものすごく簡単な例で言えば、男の子にとってガンダムのプラモデルは大切なものかもしれないが、女性にとっては屁のツッパリにもならないプラスチックの塊にしか見えないかもしれない。

 

それを「何の役にも立たないもの」と一刀両断にしてしまうと(いや、それもある意味正しいんだ。ガンダムのプラモデルなんて、おそらく人生において何の役にも立たない)、摩擦を生むだけになってしまう。だから、相手が大切にしているものを、まず認めるところから始めてあげてほしい(割と真剣に)。

 

これは、大いに自戒の念を込めて書いている。ついつい、相手に自分の想いを押し付けてしまうことが多いぼくとしては、「大切な人が大切にしていること」をまずは把握すること。そして(何なら、相手以上に)大切にすること。そこから始めたいなと思っている。

 

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