謙虚と自信の相関関係について


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「自信がある」という言葉から、皆さんはどんな印象を持つだろうか。


もちろん、ポジティブなイメージを持つ人もいるだろうけれど、それと同じくらい、ひょっとしたらネガティブな印象を持つ人も多いかもしれない。


ぼくがいま力を入れている活動の一つに「楽読」という速読がある。インストラクターとして受講生さんとレッスンを進めていく中で、脳トレの一環として、ちょっとしたゲームをしたり、質問を投げかける時間がある。


あるとき、楽読の体験に来てくれた方にぼくはこんな質問をした。


「○○さんが自分で思う自分の良いところ、イケてるなと思うところを10個、挙げてみてください」


すると、その○○さんは即座にこう答えた。


「えーっ。そんなのないですよ」。


アイルトン・セナ(リスペクト)並みのスピードでそんな答えが返ってきたので、ぼくは少しのけぞった。


○自分の良いところにフォーカスする

自分の良いところ、イケてるところが一個もない(または思いつかない)なんて、読者の皆さんからすると「んなアホな」と思うかもしれない。でも、体験レッスンをしてこの質問をすると、考え込んだり悩んだりする人は多い。


ためしに、自分の良いところ、イケてるところを10個挙げてみてほしい。10個挙げられた人は、次は20個、30個とチャレンジしてみよう。さて、何個くらい挙げられるだろう?


ちなみに、先に例に出した○○さんはどうなったか。


まず、多くの人は自分のどこが良いところか、イケてるかなんて、普段考えない。だから、そこに意識を向けるだけでも見つかったりする。そこに意識を向けてもらうのが、インストラクターの役割だ。


その上で、楽読では右脳と左脳のバランスを整え、固定観念で(無意識に!)踏んでいるブレーキを少し緩める。だから、徐々に思考の枠が外れてくる。そうすると「あ、あれも、これも」という感じで、自分の良いところ、イケてるところがポロポロと出てくる。


○謙虚と自信は両立するか

「謙虚であること」は美徳だ。でも、自分のことを過小評価するのは「謙虚」とは違うとぼくは思っている。


ぼくらは、自分の良いところ、イケてるところ、言い換えれば才能や特長を「的確に」認識する必要があると思う。ぼくらは、ついつい自分が持っている良いところを過小評価してしまう。あるいは、虚勢を張って、自分を大きく見せようとしてしまう。


自分の良いところ、イケてるところを認められない人ほど、自分の弱いところ、イケてないところを隠したがる傾向にある。正直に白状すると、これは過去のぼくのことである。


要するに、自分が持っているものを的確に把握・分析できていないから、自分の強みを100%信じ切れない。だから、自分の弱いところも認められない。そうすると、全部自分でやろうとしてしまう。なぜなら、人に頼むと、自分の弱さ、甘さが露呈してしまうから。


自分の良いところに自信があれば「ここは任せて!代わりにここは頼んだ!」ということがスッと言える。この状態こそ、助け合いだし、調和だし、ぼくが目指している世界だ。なのに、それを出来ていなかった自分に氣付いた(笑)。

 

○本当の謙虚、本当の自信

本当に謙虚な人は、自分に何ができ、何ができないかを理解している。その上で、自分の力をひけらかすことはない。だって、できると自分でわかっているから。それこそが本当に自分を信じている、自信があるということだとぼくは思う。


本当の意味で自信がない人は、人からの評価を欲しがる。だから、自分の力を見せたがる。だから、自信があるような口ぶりだけれど、どこかで揺らぎがあったりする。


本当に謙虚な人は、実は自信がある人。相反するものではない。最近、ぼくはそんなことを感じている。ぼくは、そういう人でありたいなあと思う。もし、あなたもそうならば、自分の良いところ、イケてるところを自分で認めるところから始めたら良いと思う。


一人でやるのももちろん良いけれど、経験上、仲間と一緒にやることをおススメする。人が客観的に見た自分の特長を聞くことで、改めて自分の良いところに氣付けるから。


共に磨きましょう。

 

 

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