明日死ぬかもしれない、僕とあなたのために
コピーライターで、作家のひすいこたろうさん(と書くと、どこまでが名前かわかりにくいな。「ひすいこたろう」さんです)が書いた『明日死ぬかもよ』という本を読んでいる。
- 作者: ひすいこたろう
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2012/12/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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まあまあスパイシーなタイトルだ。でもまあ、間違いじゃない。真心ブラザーズも、こう歌ってる。
♪いつか死ぬ いつか絶対に死ぬ いつか死ぬ いつか絶対に死ぬ 死んだ後も名を遺すなんて 欲のかき過ぎだ♪(『人間はもう終わりだ』より)
この本の中に、曹洞宗という禅宗の開祖である道元の言葉がある。詳しくは本を読んでもらった方が良いのだけれど、簡単に言うとこんなことだ。
「成功する人間は努力する。しない人間は努力しない」
「努力する人間には志がある。しない人間には志がない」
「志のある人間は『人間は必ず死ぬ』と知っている。ない人間は、それを本当の意味では知らない」
うん。なるほど。僕は本当の意味で、「人間は必ず死ぬ」ということを知っているだろうか、と考えた。
■明日死んでも後悔しない生き方
ひすいさんはこの本を通じて、僕(=読者)に、様々な質問を投げかけてくる。その根底に流れるテーマは「明日死んでも後悔しない人生を送っているか?」ということ。
僕らは、実は死と隣り合わせの状態にある。常に。生きている以上、いついかなる時も、だ。となれば、明日が来る保証なんてどこにもない。人によっては「今日も目覚めた!ついてるついてる」という人もいる。
僕が大好きなバリ島に住んでる大富豪のアニキ(丸尾孝俊さん)は、嬉しいときはどんなときかと聞かれて「朝、目が覚めたときやな」と答えていた。そういうことだ。
- 作者: 兄貴(丸尾孝俊)
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2012/06/22
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寝るということは、そのまま目覚めない可能性を秘めた行為でもある。眠ったまま、息を引きとる可能性もある。つまり、その人にとっての「明日」は永遠に来ない。この世ではね。
だけど僕らは(また主語を大きくした。少なくとも、僕は)明日は来るもんだと思っている節がある。志を立てているけれど、そこまでの想い(まさに「必死さ」だ)が出ていないのかもしれない、と感じることはある。もちろん、今はまだ、という話。
さて。そうなったとき、たとえ明日が来なかったとしても「あー、良い人生だった」と言って眠りにつける毎日を(あるいは一日を)送れているだろうか。あるいは朝、目覚めたときに「嬉しい!」と素直に思える日々を過ごせているだろうか。
さて。あなたは、どうでしょう?
■メメント・モリ
「人間は全員いつか死ぬ」ということは、情報としては、おそらく全員にインプットされている。「え?オレいつか死ぬの?聞いてないよ~」という人は、おそらくいない。でも、何かにつけて「これは明日で良いや」とか「これはまた後で」とか「いつかやろう」と考える。
「いつか」って、いつ来るんだろう?
人間には時間軸があるから、過去の記憶もあれば、未来に向けたビジョンも描ける。過去に感謝して、未来を描いて、今を生きる。それが人間らしいってことだと思う、と、僕が大好きな友人は言う。これは、僕が生で聞いた中でも指折りの名言だと思っている。
人は必ず死ぬと思っているからこそ、今を必死に、真剣に、できる限り充実させて生きようとする。そのエネルギーが、自分や人を動かすんだと思う。
要するに「メメント・モリ」だ。死を忘れるな。明日死んでも良いように、今を全力で生き切る。明日死ぬとしたら、やりたくないこと、氣が進まないことをやるだろうか。
明日死ぬとわかっていたら、今日こそは、自分がやりたいこと、全身全霊をかけてでも実現したいことに命を使うんじゃなかろうか。
■あなたは、何を遺したい人なのか
もし、明日死ぬとしたら。日銭を稼ぐために、やりたくもない仕事に行くだろうか。会いたくもない人と会って、おべんちゃらや愛想を振りまくだろうか。
僕なら、明日死ぬとしたら、自分が好きな人たちのために命を使いたいと思う。例えば家族。友人。恩人。愛する人。そんな人たちに何かを遺すために、命を使うだろうと思う。これまで与えてもらってきた様々な愛情に対する感謝と、今自分が感じている愛情を、何らかの形で遺そうと思うだろう。
「やりたいことが見つからない」というのも、わかる。それはひょっとしたら、自分の感情にフタをしているから、かもしれない。
「お金を稼がなくてはいけない」、「自立しなくてはいけない」、「社会的にはこうすべき」とか、そういう考えに囚われて、自分が本当に何をしたくて、どう生きたいのかに氣付かないという状態にあるのかもしれない。
「ねばならない」を手放してみると、自分が本当にやりたかったこと、自分の命の使い方をしたいのか、自分が何を遺したいのかに氣付けるかもしれない。
明日死ぬのに「これ、やらなきゃいけないから」という理由で自分を動かすのか、「これ、やりたいんだよねー」というワクワクで自分を動かすのか。
実はどちらも選べるよ、って話だ。あなたが望むならね。
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