事実はただ事実であって、それ以上でもそれ以下でもないんだぜ、という話。

f:id:abenob2010:20180125011257j:plain

■問題を問題と見るから問題になる

ある日、友人(女子)から「現在地のわからないお散歩なう」というメッセージが来た。

 

何のこっちゃ、と思って詳しく聞いてみると、土地勘のないエリアで散歩を開始したのだけれども、自分がどこにいて、目的地がどのあたりかもわからない状態になった、という。

 

うん。多くの人はそれを「迷子」と呼ぶよ。

 

ただ、彼女は至って楽しそうで、特に困った様子でもない。で、結局のところ、無事に目的地にたどり着いたのだった。

 

まー、このエピソードからはたくさんのブログネタが引っ張り出せるんだけれども、今回僕が書いていきたいと思っているのは「物事には良いも悪いもない」ということだ。

 

普通、現在地も目的地もわからない、しかも土地勘がないとなると「ヤバい!困った!」と思うはずだ。ま、正直なところ、そんな状況に置かれたら、僕だってそう思う(笑)。でも、メッセージを送ってきた友人はその状況をあくまでも「散歩」であると捉える。

 

しかも、「あ!ここさっきも通った!」とか、平気で書いてくる。しかも、ごくごくポップに(笑)。僕は「完全に迷ってるやん!」とツッコミつつ、「そうか、問題を問題だと捉えるから、問題になるんだな」と思ったのだ。

 

■「障害」を「障害」と捉えるから「障害」になる

ここから先は、同意を得られる人もいるかもしれないけれど、全く賛同できないという人もいると思う。ひょっとしたら嫌な氣持ちになる人もいるかもしれない。でも書く。ちなみに、「真剣に悩んでる人に、同じことを言えるのか!」的問いに対しては「ええ、言えますよ」と答える。

 

僕はどーにもこーにも「発達障害」とか「ADHD」と呼ばれる症状の何が問題なのかがさっぱり理解できないでいる。「長時間じっとしていられない」人は、じっとしていたくない人だし、興味があっちゃこっちゃ行ってしまう人は、好奇心が旺盛な人だ。

 

「障害」とか言っちゃうから「障害」になるわけで、それを「特徴」だと思えば、そこまでじゃないの?と思ってしまう。そういう特徴を持った人は、そういう特徴を生かして生きれば良いわけで、社会をそっちに合わせていく方がスジじゃないか、と僕は割と真剣に思っている。なぜ、人が社会の仕組みの方に合わせなくちゃいけない?

 

話がそれた。僕が言いたいのは「障害」を「障害」と捉えるか、「特徴」と捉えるか、ということ。「そこにある事実」を自分がどう見るか、どう見たいかで、その事実はその通りに変わっていく。なんと。

 

物事には、良いも悪いもないし、優劣もない。「問題」なんてものは存在しない。ただ、その事実があるだけ。そこに色付け、意味づけをしているのは僕ら人間なのだ。

 

■さよなら、平均点至上主義

僕らは(少なくとも、かつての僕は)問題を問題として捉えることが「当たり前」だと思っていたし、問題や課題を見つけることが「良いこと」だと思っていた。だって、それを解決すれば物事が良くなる、と思っていたから。

 

例えば、テストで80点を取ったら、間違えた20点に注目する。人の欠点や粗探しをして、こうした方が良い、ああした方が良いと言う。良いところよりも、悪いところを見つけて変えようとする。うん。それが好きならそれでも良いけれど、僕はもうその世界にはいようと思わない。

 

今僕が考えているのは、「良いものをさらに伸ばす」アプローチだ。数学が得意な人は、数学を伸ばせばいいし、本を読むのが得意なら、その方面を活かしたらいい。計算や数字が苦手な人に、無理に計算をさせるほどムダなことはない、と僕は思っている。

 

計算が苦手なのは「問題」ではなくて「特徴」。その人には必ず何か、得意なこと、秀でたことがあるはずで、そっちに注目して、長所を伸ばすことをしたらいい。誰も彼も、全ての能力が平均点でなくてはいけないなんてことはない。

 

苦手なこと、できないことがあるのは「問題」ではなくて「特徴」。そう捉えると、そもそも人にやさしくなれる。そして実は、自分にも優しくなれたりする。できない自分も認めてあげられるようになる。そうすると、自分にできることにも氣が付けるようになる。

 

主要五科目はからきしダメだけれど、美術の才能がめっちゃあるなら、それを伸ばせばいい。学校の授業は全てイマイチだけど、相撲の解説をさせると北の湖も裸足で逃げ出すほどなら、それを活かしたら良い。

 

「問題」を「問題」と捉えなければ、世の中はもっと生きやすくなると思う。そんな世界を、僕は作りたいのだよ。ご一緒にどうです。

 

■リターンスクール 体験会の概要はこちら

2月4日 AM10:30~ 楽読・八重洲スクール

(参加希望の方は、メールかメッセンジャーで僕までご連絡ください。会場をお知らせします)

参加費:5000円

 

■人生を楽に楽しく先読みする速読『楽読』の体験会はこちらから
https://rth.co.jp/access/yaesu/seminar