20170106_得意、不得意について

 
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photo by chisako abe

 

 

今回は得意な食材、不得意な食材ってあるよね、という話。

 

■「料理の鉄人」を好きでよく見てた

そもそも食い意地が張っていて、子供の頃から食べることが大好きだった私は、「料理の鉄人」を毎週、ほぼ欠かすことなく見ておりました。まあ、父親もこの番組が好きだった、てのはありますけれど。

 

毎回挑戦者が登場して、和食の鉄人・道場六三郎、中華の鉄人・陳健一、フレンチの達人・坂井宏行(初期は石鍋裕だったよね)から1人を指名して料理対決する、という番組。60分という制限時間の中で、テーマ食材を必ず使った料理を出す、というのが大雑把なルール(細かくはいろいろあったんだけど)。

 

んで、この「テーマ食材」ってのがなかなか、味わい深いものがあった。

 

例えば、テーマ食材が魚(特にマグロとか)とか、マツタケなんかの場合は、当然ながら和食の人に有利で、中華の人にとっては不利、ということが起こりうる。そりゃそうだ。

 

■別に料理対決するわけじゃないけどさ

僕は別に和食の人でもなければ、中華の人でもないし、フレンチでもイタリアンの人でもない。というか、料理人ですらない(笑)。ただ、好きだから食事を作ったりすることはある。まあ、言ってみれば雑食である。

 

そんな僕ですら、「得意・不得意な食材」ってあるよなあ、とふと思う。

 

例えば、絹ごし豆腐はよく買って使う。でも、同じ大豆製品でも「厚揚げ」はめったに使わない。いや、同じ豆腐なのに「焼き豆腐」を使うことは皆無だし、木綿豆腐を買う機会もあまりない。小松菜やほうれん草はよく使うけれど、チンゲン菜はたまーにしか買わないし、炒め物くらいしか思いつかない。魚も、マグロやブリ、イナダなどは買って使うことがよくあるけれど、タラ、イカあたりは買って食べることがほとんどない。

 

と、考えると、僕はスーパーマーケットの中で、おそらくいつも同じようなコーナー、コースをたどって買い物をしているんじゃないか、と氣が付いたのです。言われてみれば、毎日同じようなものを作って、同じようなものを食べてるんかなあ、と思ったりもしたのです。

 

■そのルーティンを打ち破るのが外食であり、旅であり

外食したり、旅に出たりすると、「そうか、こういう食材の使い方があるのか」、「そもそも、こんな食材があるのか」、「あー、しょうゆ味しか考えたことがなかったけれど、みそ味もありだよね」とかとか、そういうことが起こる。もちろん、自分が知っている範囲の料理や、レストランにしか行かなければ、そういうことは起きないのだけれど。

 

あとは旅。その土地土地の食事を食べると、「はー。こんなものをこんな風に料理するのか」と素直に驚かされて、それがそのまま自分ちのルーティンに加わったりすることもある。

 

沖縄料理なんかは特にその傾向が顕著で、食材は特に珍しくないのだけれど、調理法が独特だったり、ちょっと味付けが違ったりすることもあって、楽しい。

 

「豚みそ」は、関東でお呼ばれした時に食べて感動したのだけれど、ルーツをたどってみると沖縄料理だったりして、ということもある。

 

得意、不得意は、結局「なじみ」の問題なのかもしれないなー、とも思う。自分が慣れ親しんだ食材や、調理法ならば、ある程度作ることも、おいしく食べることもできる。一方、あまりなじみがないものは、ちょっと時間がかかる。

 

何事も、そういうもんかもしれないなー、と思う。