実録・おっさんの夏休み(RSR2016激闘編)
(確か、二日目の夕暮れ)
今年も、ライジングサンロックフェスティバル(RSR)に行ってきました。
そして、うんごめん。今のところ激闘する予定はないんだ。何となく、そういうタイトルの方がそれっぽいかなと思ってつけてみた。
ともかく。なんだかんだ、RSRにはもう5~6年くらい、参加し続けてます。もう、アーティストのラインナップが決まる前に行くことを決めてる感じ。
「今年はどうやって行こうか?」みたいな会話を毎年してる。
飛行機を使うこともあるけれど、多いのは電車。もちろん新幹線じゃなくて、在来線でトロトロ北上する。意外に、これが楽しいんです。「距離」を実感できる。
今年は、行きだけ飛行機、帰りは札幌から函館まで電車(それだけで一日がかり!)。んで、フェリーで青森に着いて、そこから電車で南下。日本は広いよ、意外と。
今年のお目当ては、松山千春と大黒摩季。
うん。チョイスに時代や世代を感じざるを得ないかもしれないけど。
実は二人とも、北海道出身だったりする。千春はずーっと北海道に住んで、北海道を拠点にして活動を続けてきた。今年でデビュー40周年。うん。僕と一緒だ。僕は今年で、この世デビュー40周年。
恥ずかしながら、北海道出身なのに、これが初千春。これがまー、ホントに良かった。「長い夜」、「季節の中で」などなど、名曲オンパレード。言葉の端々から、北海道に対する愛が感じられた。生で、しかも北海道で聞く「大空と大地の中で」は、格別でした。
フェスではあまりないんだけど、一度引っ込んで、アンコールみたいな感じで再登場。そして千春が「北海道土産代わりに聞いて行って」と言って歌い始めたのが、「大いなる愛よ夢よ」。
これがもう、何だろう。大感動で。動画は若いころの映像で、MC込みで結構熱いんだけど、今回のRSRでの千春はもっと成熟というか、落ち着いていて。
オーディエンスの前に一人で(って、バンドメンバーはいるけどさ)立ってるんだけど、もう、千春がオーディエンスを包み込むような雰囲気すらあって。ある意味、あの美しいロングトーンに包まれていたのかもしれない。ともかく、至福だった。
次のお目当て。大黒摩季は実はこの6年くらい、人前で歌ってなかったそうな。
子宮の病気を患って、2010年に活動を休止してたらしい。んで、復帰しよう、という時、声をかけたのがライジングサンだったと。
スタートして何曲か歌い終えた後、MCの初っぱなで「ただいま!」と。もう、これだけでグッとくるわけだよ、この世デビュー40周年のおじさんとしては。そして、復帰できたことへの感謝、普通に暮らして、歌えることへの感謝などを語る大黒摩季を見ていたら、もうちょっと泣けてきてしまい。
二人の姿を見ていて、なんだろうな。ステージに立っているあの人たちも、自分と同じ人なんだよな、と、改めて思ったわけです。そんなことを、行く前に奥さんと話してたせいもあるんだけど。
千春にしても、大黒摩季にしても、フェスだから、復帰初のステージだからと手を抜くこともなく、言い訳するでもなく、ホントに良いステージを見せてくれて。本当に、会えて良かったなーと思ったのです。
RSRは、僕にとってもはや夏の風物詩的なもので。
RSRに行くと、ほとんどココでしか会わない友人にも会える。それも楽しい。みんなでワーワー良いながら肉焼いて食べたり、ステージまで移動したり、そのへんで寝っ転がって演奏を聴いたり。失礼な話だと思うかもしれんけど、それもフェスの楽しみではある。で、テントに戻ると別のステージを見てた友だちがいたりして。そこでまた話したり。
いやー。まとまらんなー。でも、まあいいや(笑)。とにかく、楽しかったことさえ伝われば。