全員自分の子ども宣言

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(写真は本文とは関係ないですw)

私には今のところ、子どもがいません。一応(笑)、妻はおります。

だから、子育てのホントにシンドイところは分かりません。一方で、子育て(あるいは、子どもが成長するということ)のホントに素晴らしいところ、尊いところも、正直なところ分かってはいないだろうと思います。それはそれで、今回の人生はそういうことなんだろうと、自分の中で解決はしております。

以前、私は子どもがニガテでした。正直なところ、嫌いと言っても良いくらい。どう接していいか分からないから、こちらは子どもを敬遠する。そうすりゃ当然、向こうもこちらに近付いてこない。という状況が長く続きました。

ところが最近、私の周りに子どもがいる機会が増えました。私たち以外の夫婦がどんどん授かって、子どもが生まれている。また、少し前に生まれた子どもたちが、両親と一緒にお出かけできる年齢になってきて、子どもたちと出くわす機会が増えたのもあるかもしれません。

色々なところで子どもがいる機会が増えて、以前とは考え方が変わってきました。

昔は、子どもをあやそう、とか、上手く扱わねば、と思っていたのですが、違うなと。子どもは我々と「遊んでくれている」、「大人のお守りをしてくれてる」んだと。

大人と子どもを比べたとき、どちらがスゴイかと言えば、子どもの方がスゴイと感じることが増えてきました。環境に順応するのが早い、自分の感覚で話をする、イヤなことはイヤだと言う、体力は無尽蔵。

翻って大人たちは、体面を気にするし、本質でないものをありがたがるし、すぐ壁を作るし、線を引きたがる。いや、子どもたちもおもちゃを独占しようとすることはありますよ。でも、「分け合った方が楽しいよね」てな話をすると、案外すんなり「そうだね」と納得してくれる。おお。大人より物分かり良いじゃないの、と感じる。

だから、最近、の中で子どもに対する接し方が大きく変化しました。

一つは「子どもたちを子ども扱いしない」。だって、一個の人間なわけですから。

こっちの勝手な理屈や都合を通そうとすると、案外うまく行かない。「こうしなさい!」というよりも「おじさんはこうしてほしいんだけど」てな具合に話をすると、意外と聞いてくれる気がするんだよなー。

もちろん、これもホントに子育てしてないからこそ言えることかもしれませんが。

もう一つは、「身の回りにいる子どもたちは、自分の子ども」というつもりでいます。全員自分の子どもだから、分け隔てなくかわいいし、区別なく愛おしい。すれ違う人が子どもを連れて歩いてるのを見ても、最近はニヤニヤしています。だって、自分の子どもだから。

これは「子供がほしい!」ということではないです。だって、全員自分の子どもなんだもの。血のつながりがあろうがなかろうが、関わった子たちは全員自分の子。関わってない子たちも、会ったことがない子たちも、感覚的には自分の子ども。

もちろん、僕も都会に住んでる良識ある大人ですから、知らない人の子どもに無暗に話しかけたり、お菓子をあげたりはしません。ただ、「この世の中にいる子は、全員自分の子どもだ」と思うと、「じゃあ、この子たちが少しでも幸せに成長するためには、どうしたら良い?」と考え始めています。

昔は「未来の子どもたちのために!」とか、嘘くせーしインチキくせーな、と思ってたのにね(本音)。

今は、真剣にそんなことを考えております。何か具体的に何かをしてあげる、だけじゃなく、何を残してあげられるか。環境にしても、感情にしても、体験にしても。

できる限り、子どもたちにハッピーな環境や、感情や、体験を味わわせてあげたい。だって、子どもたちにとって子ども時代は今しかない。今の体験が、大人になった時の土台になるとすれば、ハッピーな子ども時代の方が良いに決まってる、と思う。

ハッピーな子ども時代を過ごした大人が増えれば、世の中ハッピーになるんじゃない?とも思うし。

最初にも言いましたが、僕はたぶん、子育てのホントにシンドイところは分かってないんでしょう。「だから、そんなお気楽なことを言えるんだ」というパパさんママさんのご意見もあるかもしれない。それは確かにそうかもしれません。

でも、逆に考えれば、僕自身には子どもがいないから、各家庭の子どもたちにとって「たまにいて、一緒に遊んだり、怒ったり、訳の分からんことを言う謎のおっさん」という役割でいられるんじゃないの?とも思うのです。

成長する中で「謎のおっさん」がいることで、子どもたちも「親の言うことが絶対正しい」とか「家庭と学校以外に逃げ場がない」みたいな閉塞感からは、少しでも逃れられるんじゃない?と思っております。

とかなんとか、それっぽいことを色々と書いてきましたけれど、要は子どもたちがかわいいから、一緒に遊びたいってだけなんですけどねw。

というわけで、私が子どもと遊んでるときは「あー、おじさん楽しそうねw」と思っていただけると嬉しいです。